キリスト教・カトリック家庭祭壇
HOME > 運営責任者の手記
運営責任者の手記
漆塗り家庭祭壇との出会い、商品についての思いをお伝えして参ります。
漆のイメージ

うるしのイメージ=かぶれる

私の小さい頃、野山で遊ぶ際には「うるしの木にさわったらあかん、かぶれるで」と言われたものです。

だから、「うるしはかぶれるもの」という認識でしたし、実際に漆科の生徒はかぶれている人が多かった記憶もあります。

天然樹脂塗料としての漆の主成分ウルシオール(漆酸)が乾いていない時に出す毒性の気体が原因で皮膚が炎症をおこすそうで、完全に乾いてしまうとかぶれる事はないそうです。

また、すぐかぶれる人とそうでない人という様に体質によっても反応は変わる様です。

このかぶれの原因となるウルシオールが多く含まれている漆ほど良質な漆と言えるそうです。

通常、漆は一晩置けば十分乾くものですが、漆の中に混ぜ物(増量剤など)が入った安物の漆などは、敏感な漆酸の乾燥力を妨害し、乾きにくくなります。
粗悪な塗りものだと、何日経っても漆酸が乾燥せず、かぶれる事もあるそうです。



前→わたしと漆との出会い   次→漆は驚くほど強い